切なくも強い日本の美 "SakuraFubuki"

f:id:Rintak:20210328154541j:plain花の中には死を栄光とするものもある。日本の桜のように。すすんで風に身をゆだねるのだ。(略)

つかの間にか花たちは、宝石の雲のように渦巻き、水晶のような流れの上を舞うかと思うと、次の瞬間には笑いさざめく水の流れにのって消えていく、あたかも、こう語りかけながらのように。

「さようなら、春よ、私たちは永遠に向かって旅立つのです」

明治の茶人、岡倉天心の『茶の本』の一節です。同書では日本の美学を西洋のそれと比較しながら紹介しています。


 

ちょうど今、桜は満開の時期ですね。しかし、明日には散り始めてしまうなんて、ほんと切ない、日本人が桜を愛する根源はこの辺でしょうかね?

そんなことを思っていたら、こんな曲になりました。

"SakuraFubuki" 2021年3月28日制作

僕はまだ56歳なのですが、あと何年生きるのでしょうね?

このブログを始めたのも、自分が忘れないように、興味を持っていてことなどの備忘録のつもりでした。日記など今まで付けたことは一度もなく、ただ、その日を生きていくことしか考えていませんでした。

が、そろそろ人生後半戦になってきたので、すこし記録をしておこうかと思ってね。そのうち、僕が死んでしまっても、しばらくはネット上に残るかもしれないし。

桜の散るのを見ていると、涙がにじむ年になってしまいました。

春は悲しい季節ではないはず。きっと底抜けに楽しいこともあるでしょう。

前置きが超長かったですが、昨日のジャガーで録りました。

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ペグをGOTOHのSD91-HAPM-05M-L6-Nickelに、ストリングガイドを50年代式円盤型に替えてから、めちゃくちゃ調子いいです。

まるで水晶のような音

曲ですが、いつもの思い付きです。
たまにはDTM的な話。ギターの音は軽いリバーブ以外DAWでいじっていません。
エフェクターは、

IN
↓ コンプ(Hyper Gravity)
↓ Centaurクローン(Golden Horse)
↓ ブースター(Spark)
↓ プリアンプ(Tubeman2)
↓ リバーブ(Prussian Blue)
↓ キャビシム(Solid Studio)
OUT

ジャガーのタメシビキのつもりだったので、特徴がよく現れるアルペジオ主体になりました。

実に切ない音です

本日はセンチメンタルバージョンでした。

ではまた / Rin Tak